「海外旅行でおすすめカード3選」を紹介!【クレジットカードは不向きです】

クレジットカード

海外旅行での支払いにおすすめのカードを教えてほしい。可能な限り、手数料を押さえたい。

こういった悩みにお答えします。

この記事を書いている筆者は、カードマニアです。そのため、他の人よりカード情報については詳しいはずです。

そんな筆者が「海外旅行での利用におすすめカード(3つ)」を特徴や機能性交えて紹介します。

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多くの「クレジットカード」は海外での支払いに向いていない。

理由は海外利用手数料(多くの場合、1.50~2.20%程度)がかかるから。

「楽天カード」「三井住友カード」「リクルートカード」等、

世の中には多くのクレジットカードがありますが、これら多くの人が普段日常で利用しているクレジットカードを海外で利用すると、通常の「支払い代金」に加えて「海外利用手数料」が上乗せされます。

ちなみに、この「海外利用手数料」は「1.50~2.20%」程度の範囲であることが一般的です。(例:楽天カードは全ブランド2.20%です。)

これはカードのポイント還元が仮に1%であったとしても、結構な損失です。

例えば、「海外利用手数料(2.20%)のカードで1万円の商品を購入した場合」、

1万円(商品代金)+220円(海外利用手数料)= 「合計 1万220円」

「合計 1万220円」と220円も余分に支払わなくてはなりません。

もし支払い金額10万円なら2,200円の手数料がかかる計算です。

しかも、海外利用手数料は支払いのたびに2%ほど必要になるため、トータルで見ると結構痛いですね。

参考:【海外利用手数料の計算方法】

 「海外利用手数料が1.50%の場合…」

 1万円(商品代金)× 0.015(海外利用手数料割合)=150円(手数料の金額)

 「海外利用手数料2.20%の場合…」

 1万円(商品代金)× 0.022(海外利用手数料割合)= 220円(手数料の金額)

クレジットカードは、海外利用で「カード停止」のリスクも有り

実は一般的なクレジットカードは、海外利用で「カードの一時停止」リスクがあります。

理由は、クレジットカードの不正防止システムが働くためです。

普段日本で利用しているクレジットカードを突然海外で利用すると、不正利用検知システムが「海外での不正利用」と勘違いしてしまい、利用停止となるケースが珍しくありません。

例えば、利用者が多く人気の楽天カードも、「海外での利用で一時停止された」という報告がブログやX(旧Twitter)などで挙げられています。

おそらくクレジットカードの残高は、利用者の預金ではなく、あくまで信用枠であることが不正利用に敏感であることが大きな理由と言えそうです。

「一時停止」になった場合でも、カード会社に電話などで不正利用でないことが確認できれば、この一時停止は解除可能です。

また預金残高の範囲内から支払える「デビットカード」の場合、クレジットカードほどではありませんが、やはり「海外利用でカード停止リスク」は存在しているようです。

そのため今回この記事では、基本的にすべて「海外利用手数料無料」「事前に外貨保有が可能」など、海外向けのもので、銀行口座やチャージしたアカウントから即時に支払い可能な「デビットカード」をご紹介しています。

またATMからの現金引き出しも可能で、一般的なクレジットカードと異なり、海外事務手数用やキャッシング(※1)による繰り上げ返済(※2)に悩まされる必要もありません。

おすすめなので、ぜひご覧ください。

※1「キャッシング」:クレジットカードによるATM出金のこと。後日引き落とし日に「引き出し金額+利息」が為替レートで計算の上、引き落とされるケースが多い。

※2「繰り上げ返済」:キャッシングを行うと、返済までの期間が長いほど利息が高くなるため、支払う利息を減らすため早期返済を行うことが出来る。通常の「カード1回払い」の場合、原則利息はかからない。

海外旅行におすすめカード3選【海外利用手数料0・即時払い】

今回ご紹介する3つのカードは以下の通りです。

①Revolutカード

②Wiseカード

③SMBC信託銀行デビットカード(Global Pass)

上記のとおり。あまり有名ではないかもですが、海外旅行には上記カードの方が使い勝手良いはず。というわけで、順に詳細を解説します。

特に①Revolutカードと②Wiseカードは、海外利用に特化したカードなので、海外利用手数料が毎回無料と素晴らしいです。

①Revolutカード 【対応通貨数:30種類以上】

  • ブランド:VISA
  • 年会費:無料
  • カード発行手数料:無料
  • 支払い方式:即時払い
  • 対応通貨数:36通貨(2024年1月時点)
  • 入金方法:「振込」、「VISA or mastercard®のカード(利用制限有り)」
  • 還元率:0%(一部の有料プランは「1%キャッシュバック」)
  • 外貨両替手数料:平日は無料(日本円→各種外貨のみ)
  • 海外支払手数料:無料
  • ATM出金:(国内、海外ともに)可能
  • 利用方法:アプリのみ

「Revolut」は銀行口座のようにアカウントを開設し、カードを申し込むことで利用できるサービスです。(いずれも無料で可能)

入金方法は、振込もしくは各種VISAもしくはmastercard®のカード(クレジット・デビット・プリペイド)での入金となり、ATMからの入金はできません。(カードでチャージした残高は、Revolutカードでのカード払いのみの利用となり、ATM出金や国内外の銀行口座への送金などができなくなります。)

したがって不自由なく利用するには、銀行口座からの振込入金がベストです。

Revolutカードの「発行手数料」、「年会費」は無料!

Revolutでは、カード発行手数料、年会費は無料です。

ちなみに別途有料プランを利用すると、外貨両替手数料の割引や手数料無料となるATM出金時の上限金額が上昇するといったメリットがあります。(旅行保険はありません)

「対応通貨数:36種類」多通貨対応(マルチカレンシー)【2024年1月時点】

Revolutでは対応する通貨で両替しつつ、カード支払い、現地ATM出金、海外送金などが可能です。

対応通貨数は36種類【24年1月時点】、主要通貨(米ドル、ユーロ、豪ドル等)だけでなく、

日本人の渡航先として人気国の通貨、韓国やタイ、シンガポールの通貨にも対応していますね。

その他、(ドバイがある)アラブ首長国連邦、インド、サウジアラビア、エジプト、南アフリカなど、

一般的な銀行があまり取り扱わないマイナー通貨にも対応しています。また、対応通貨は随時追加されています。

ちなみに中国本土や東南アジア(タイ、フィリピン、シンガポールを除く)、アフリカの大半の通貨は未対応ですが、原則利用可能なようです。公式サイトで明記されていませんが、日本円もしくはRevolut対応外貨で自動両替されるのではないかと思います。

利用できない国はこちら

「支払い&出金」等に利用可能な全通貨はこちら

Revolutカードのメリット

  • 海外利用手数料がゼロ
  • 外貨両替可能で手数料が安い(平日無料)
  • カードは即時払い(後日、為替や利息の心配なし)
  • 海外でATM出金が可能(キャッシングによる金利返済の心配不要)

海外旅行の場合、両替や手数料などで複雑かつ負担に感じますよね。

しかしRevolutカードを使うと、上記のようにそのような海外でのお金の面倒さをほぼ無くすことが可能です。

海外旅行時にすることは簡単で

「アプリ内で外貨両替」

「現金と同じ感覚でカード払い(即時決済)」

「あとは必要に応じてATMで出金」だけです。

両替所に並んだり、高額な手数料を支払う必要はありません。

余った残高、日本国内で利用可能

余った残高は、再び日本円に戻して、日本国内でのカード払いやATM出金(イオン銀行のみ)も可能です。(ただし、「日本円→外貨」の場合と違って平日でも手数料がかかります)

余談ですが、たまに国内利用向けにキャンペーンを行うこともあります。

②WISEカード 【対応通貨:50種類】

  • ブランド:Mastercard®
  • 年会費:無料
  • カード発行手数料:1200円(税込)
  • 支払い方式:即時払い
  • 対応通貨数:50通貨(2024年1月時点)
  • 入金方法:「振込」、「VISA or mastercard®のカード(手数料有)」
  • 還元率:0%
  • 外貨両替手数料:0.42%~(通貨によって異なる)
  • 海外支払手数料:無料
  • ATM出金:(国内、海外ともに)可能
  • 利用方法:WEBサイト、アプリ

こちらも先に紹介した①Revolutと同じような機能を持つカードですね。あらかじめ銀行口座のようなアカウントに入金した上で支払い等に利用するサービスです。(入金方法:振込、カードチャージは要手数料、ATM入金は不可、Revolutとほぼ同じです)

対応通貨は「Revolut」より多い全50通貨【2024年1月時点】

WiseはRevolut(全33通貨)より大幅に多い全50通貨。多くの銀行やRevolutが対応していない東南アジア(マレーシア、インドネシア、フィリピン)、アラブ首長国連邦、南アジア(インド、スリランカ等)、アフリカの国々など、非常に多くの国や地域に対応しているのが特徴です。

また対応通貨以外の場合でも、一般的なクレジットカードや銀行窓口の両替よりも非常に安い手数料でカード払いやATM出金が可能な点が特徴です。

ちなみにWiseもRevolutと同様に、口座内に余ったお金は日本円に両替し、日本国内での出金や支払いに利用可能です。

図 対応通貨

WISEデビットカード利用不可の国はこちら

未対応通貨でも支払い可能【対応範囲はほぼ世界中!】

WISEにも、ニュー台湾ドル、中東、アフリカ等、中には対応していない通貨も存在しています。

しかしこれらも対応可能で、WISEアカウント内保有の通貨から自動的に両替されて、支払いやATM出金に利用可能です。

余談ですが、WISEは一部未対応国や制裁対象国以外では基本的に利用できるようです。もし、対応国でATM等利用できない場合は、別の銀行や場所のATMに変更するのがおすすめです。機器によって、自国発行カード以外に対応していない場合があります。

Wiseカード発行は、「1,200円」の手数料が必要!

Wiseアカウントでカード発行するには、1,200円の発行手数料が必要です。ここが無料のRevolutとは違う所。ちなみに、年会費はWiseカードも無料です。

参考:「WISE」と「Revolut」の違いは?

両者ともに、銀行よりも格安の手数料で送金などのサービスを利用できるようにしている所が共通で、

入金して、海外旅行で普通にカード払いやATM出金を行う場合、両者の使い勝手に大きな差はありません。(カードブランドや対応通貨数くらい)

大きな違いを挙げるとすれば、海外送金の機能はWiseの方が充実していています。

例えば、WISEは「日本から海外へ」、「海外から日本へ」どちらの送金も原則可能です。しかし、Revolutの場合、「海外から日本へ」の送金が不可能で、海外送金に関してはより限定的です。

あとサービス利用時、Revolutは「アプリのみ」ですが、WISEは「アプリ」の他、PCやスマホ向けの「WEBサイト」も存在しています。

ちなみに、WISEは個人情報変更時、利用できる本人確認書類が「パスポートのみ」のようです。

ざっくりですが、上記の通り。

総合的にみて、WISEの方が元々格安海外送金サービスとして、より古くに誕生しているため、海外送金サービスをメインに、カードにも力を入れつつある印象で、バランス型です。

一方、Revolutは、WISEよりもサービス内容を限定的としつつも、「外貨両替」など展開しているサービスについてはWISEよりさらに格安にした印象です。

Revolutは、特にカードサービスにおいて有料プランを展開する、国内利用でのキャンペーンも行う等、よりカードに力を入れていると感じられます。

海外旅行では、予備の支払い手段もいくつか用意しておいた方が良いので、できれば両方のアカウントを作成しておくのがおすすめです。

③SMBC信託銀行 デビットカード(Global Pass)【全18通貨】

SMBC信託銀行が発行するデビットカード(商品名:Global Pass)です。

このカードを、SMBC信託銀行のデビット機能付きキャッシュカードなので、口座を開くと自動的発行されるものです。(発行手数料無料・年会費無料)

  • ブランド:VISA
  • 発行手数料&年会費:無料
  • 支払い方式:即時払い
  • 対応通貨数:18通貨(24年1月時点)
  • 入金方法:(このカードによる)ATM入金、他行からの振込【一般的な銀行と同じ】
  • ATM出金:可能
  • カード利用還元率:0.25~1.50%(海外加盟店での利用)
  • 海外利用手数料:無料(ただし、対応18通貨以外では3.0%の手数料がかかる)
  • 利用方法:アプリ、Webサイト、窓口(支店有り)
  • 海外緊急カードの発行:11,000円(税込)

銀行発行の「VISAカード」【即時引き落とし】

対応通貨は全18通貨、RevolutやWiseよりも通貨数は劣りますが、こちらは一般的な銀行です。

銀行ではないRevolutやWiseも預金や不正利用の補償がありますが、一般的な銀行と比べるとやや不安が残るかもしれません。

しかし、こちらのSMBC信託銀行は一般的な銀行でありつつ、海外利用にも向いている優れものです。

また、口座作成可能な18歳以上の方であれば、審査不要、その他年会費などの手数料不要でカード発行が可能です。

「対応の18通貨」の場合、使い勝手抜群!

SMBC信託銀行デビットカードは、対応の18通貨なら使い勝手抜群です。メジャー通貨の米ドル、ユーロ、英ポンド等以外にも、中国元、タイバーツ、シンガポールドル、北欧(スウェーデン、ノルウェー、デンマーク)の通貨にも対応しています。

※対応通貨以外だと、「VISAが定めるレート+3.0%の事務手数料」で支払いされます。この結果、一般的なクレジットカード(手数料1.50~2.20%程)よりも割高になってしまします。SMBC信託銀行デビットカードの場合、対応18通貨のみの利用に留めておくのがベストです。

お得なキャッシュバック機能付き

SMBC信託銀行デビットカード(Global Pass)は「海外での利用金額」に応じて、一定率のキャッシュバック(還元)があります。

その還元率は、預金額などに応じた口座ランクによって異なっていて、以下の通りです。

ノーマル(グリーン)ゴールド※ゴールドプレミアム
キャッシュバック率(%)0.25%1.00%1.50%
※「デジタルゴールド」も対象となります。

万が一の場合、「緊急カード」の発行が可能!

「緊急カード」とは、海外で対象カードの紛失や盗難などでなくしてしまった場合、通常のカードとは別に臨時カードが発行可能なサービスです。通常のカードと違って、ATM出金やPIN取引が不可能ですが、臨時カード(磁気ストライプ)を発行してもらえるものです。

クレジットカードではよくありますが、デビットカードでは珍しいですね。

デメリットは、口座維持手数料が発生すること【条件の預金額を下回った場合】

SMBC信託銀行は一定の預金額を下回った場合、口座維持手数料が発生するようになっています。

口座維持手数料免除の条件はこちら↓

☆口座維持手数料免除の条件

日本円のみ外貨を含む場合
口座維持手数料免除に必要な金額50万円以上(日本円以外の)合計20万円相当額以上

上記の通り、決して低い金額ではないのがデメリット。

しかも、SMBC信託銀行は日本国内での普段使いに利便性があまり高くないのが特徴です。

サービス内容の詳細は省きますが

もし、外貨のみで300万、もしくは1000万円以上の預け入れが可能で「プレスティアゴールド」になれる方は、国内ATM&国内振込すべて無料で使い勝手が良いかもしれません。

しかし、いずれにしてもハードルは結構高いので、一時の海外渡航のためにわざわざSMBC信託銀行で口座を作る意味はないように感じます。

外貨預金したものをそのまま海外で利用するには優れているので、一応ご紹介しておきました。

まとめ:海外旅行にはRevolut、Wiseカードの使い勝手が良い

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海外現地での支払いはRevolutやWiseカードが海外利用手数料不要でおすすめです。

海外旅行では、基本的には①Revolutもしくは②Wiseカードでの支払いがおすすめ。

もし普段外貨で運用しつつ、それをそのまま海外で利用したい方は③SMBC信託銀行デビットカード(Global Pass)もありかなという印象です。

何度かお伝えしたように、ここで紹介したカードでの支払いはすべて海外手数料無料、即時払いなので使い勝手が良くおすすめです。

というわけで、今回はここまでにいたします。

あまり長くなると、要点が分かりにくくなると思いますので、さらなる各サービスの詳細については別記事でご紹介したいと思います。

おわり

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