「電車やバスでクレジットカードのタッチ決済の使い方を教えてほしい。」
「鉄道でのタッチ決済の注意点も教えてほしい」
この記事では、こういった疑問にお答えします。
この記事は次の2部構成です。
・クレジットカードタッチ決済での電車の乗り方
・タッチ決済利用時の注意点
利用方法【交通系とほぼ同じです。】
電車の場合
「改札への入場時と出場時に、それぞれ決められた場所にカードを1回ずつタッチ」
これだけです。
基本的に、Suicaなどの交通系電子マネーと同じような感覚で利用できます。
タッチする場所については、交通系電子マネー(Suica等)と同じ場所をタッチする鉄道があれば、交通系とは別に、クレジットカード用の端末が用意されている鉄道もありますね。
バスの場合
バスの場合、乗る時と降りる時の両方タッチするケースと、乗る時もしくは降りる時のいずれか1回のみタッチするケースが存在します。(交通系電子マネーと基本同じです。)
(↓交通系とは別にクレジットカードタッチ用端末が用意されています。)
カード、スマホどちらをタッチしても利用できる
クレジットカードはカード版、スマホ版どちらをタッチしてもOKです。
ただし、カード版とスマホ版は違うカード扱いになるため、改札を出る時は入場時にタッチした同じ方をタッチする必要があります。(例:入場時にスマホ版をタッチした場合、出場時もスマホ版でタッチする必要がある)
電車やバスでの「クレジットカードタッチ決済」利用する時の注意点
1:タッチ決済以外の方法は利用できない
クレジットカードにはタッチする以外にも使い方がありますよね。むしろ、クレジットカードと言えば、端末に差し込んで使うイメージが強くありませんか?
しかし、鉄道やバスでは、タッチ決済以外の使い方はできません。具体的には、「決済端末への差し込み」、「スワイプ(スライド)」、スーパーやコンビニなら普通に出来るこれらの方法は鉄道やバスでは利用できません。利用できるのはタッチ決済だけです。
また、タッチ決済に対応していないクレジットカードは、電車やバスで利用できません。
近年発行されたカードは、たいていタッチ機能が付いていますが、まだ一部、タッチ機能付きでないカードも存在します。
補足:タッチ決済対応カードとは?
カードの表面にWi-Fiのワイヤレスマークのようなマークが付いている場合、タッチ決済対応カードです。(たまに、裏面にマークが付いているカードがあります。)
2:リアルカードとスマホ版(Google Pay、Apple Pay)では別カード扱い
最近では、あらかじめクレジットカードをスマホに登録しておくことで、買い物時にスマホをタッチするだけでクレジットカード決済ができるサービス「Google Pay」 「ApplePay」が存在し、大変便利なものとなっています。
しかし、鉄道やバスにおいては一つ注意点があります。
それは「改札の出場時に、入場時と同じカードでタッチする必要があること」です。
もちろん、Suica等と同様に入場時、出場時ともに同じカードを利用しないといけないのは、クレジットカードも同じです。
しかし、注意点は実はそれだけではありません。
そう、この見出しに書いた通り、交通機関においては「リアルカードと(同一カードの)スマホ版(Google Pay、Apple Pay)は別カード扱いです。
→入場時と出場時は同じカードを通さなくてはいけない。
上記の通り、例えば改札の入場時に「リアルカード」を利用した場合は、出場時にも「リアルカード」を利用する必要があります。ここで、出場時のみ「Apple Pay(スマホ版)」を利用するとエラーが表示され、改札が開きません。
これとは反対に、入場時に「Apple Pay(スマホ版)」を利用した場合は、出場時も「Apple Pay(スマホ版)」を利用しないとエラーとなります。(交通系電子マネーと同じです。)
別カード扱いになる理由
理由は、リアルカードとスマホ版では、カード番号が違うから。
補足:リアルカードとスマホ版でカード番号が違う背景
スマホに登録した方にはセキュリティ対策のため、リアルカードとは別の番号が発行されます。そして「スマホ版(Google Pay、Apple Pay)」を利用した場合、このスマホ版用に発行されたこのカード番号が利用され、加盟店に届く仕組みになっています。
上記は、通常利用者が気にしなくても特に問題ありません。実際、スーパーやコンビニなど一般的なお店では、リアルカードとスマホ版のどちらを利用しても、最終的に同じカードとして処理されて、金額の引き落としや利用限度額、ポイント還元なども同じです。
しかし、公共交通機関においては例外で、電車やバスでは、駅の改札の入場時と出場時において「同じ番号のカードがタッチされたどうか」を判別しています。
そのため交通機関においては、カード番号が違うリアルカードとスマホ版で違うカード扱いとなり、利用できないわけです。
3: 交通機関によっては、利用できない国際ブランドがある(23年6月時点)
鉄道やバス会社によって、利用できるカード国際ブランド(VISAやJCB等)が異なります。
日本国内の場合、VISAやJCBは利用できるものの、その他ブランドは利用できない交通機関が多い印象です。(23年6月)
図2:江の島電鉄の場合(23年6月)
日本の交通機関では、VISAと繋がりの深い三井住友カード制の「stera(ステラ)」端末が多く導入されています。この影響からVISAが先行導入されていて、その他のブランドがまだ導入されていない状況となっています。
ただ、現在利用できない国際ブランドも「今後対応予定」となっていて、準備が整い次第、対応されるようです。
図3:交通機関での対応ブランド【三井住友カード「stera(ステラ)」】
まとめ:交通機関でクレジットのタッチ決済利用方法と注意点
ここまで、電車やバスでクレジットカードのタッチ決済を利用する際の利用方法と注意点をお伝えしてきました。
✔使い方
●指定場所にSuicaと同じようにタッチするだけ
✔注意点
●改札の出場時には、入場時と「同じ番号のカード」を利用する必要がある。
[→リアルカードとスマホ版(Google Pay、Apple Pay)も別カード扱いになる]
●鉄道やバス会社によっては利用できない国際ブランドがある。
[→VISAは利用できるケースが多い]
以上です。
↓ここからは、クレジットカードは後払いだから嫌だなと思っている方向けの内容です。
参考:即時払いのデビットやプリペイドも利用可能
後払い式のクレジットカードだけでなく、後払いにならないデビットカードやプリペイドカードも電車やバスで利用可能です。(ただし、タッチ決済対応カードのみ)
電車やバスで利用する場合、後払いになるクレジットカードよりも即時払いのデビットカードやプリペイドカードの方が利用しやすいとは思いませんか?
最近では、クレジットカードと同程度のポイントがたまるデビットカードが存在するため、「デビットカード=ポイント還元が低い」と思って避ける必要はありませんです。
デビットカードは今銀行口座にある金額分のみ利用可能で、決済後すぐに口座から引き落としされます。「表向きはクレジットカードで、電子マネーのように利用できる」ので、すごく便利なのです。しかし、「ポイント還元が低い」という認識、日本はすでに「クレジットカードの普及率が高い」等のいう理由から日本ではあまり普及していません。
しかし、ポイント還元が低いという問題は、高還元デビットカードを選ぶことで解決できます。
高還元なデビットカードの中で最もおすすめなのは、楽天銀行です。
「電車やバスの運賃くらい、後払いにしたくない。」
「VISAカードやタッチ決済対応カード持ってなかった」、という方はぜひどうぞ。
(すでに楽天カードをお持ちの方も申し込み可能です。)
☆「公式サイト(楽天銀行やデビットカードに関する詳細)」→こちら
☆楽天銀行デビットカードの特徴
・楽天ポイント1%還元
・国際ブランドは3種類(VISA・mastercard・JCB)から選択可能
・口座から即時に引き落とし(後払いにならない)
・タッチ決済にも対応
デビットカードは「口座に入金した金額以上は使えない」、「残高不足の時は利用できない」、「残高確認がすぐ可能」等、クレジットカードと比べて残高把握が容易で、使い過ぎを防ぐ仕組みが整っています。
また、楽天銀行のデビットカードは、鉄道以外の場面でも便利です。特に他のデビットカードでは利用できないことが多いガソリンスタンドや月額料金決済【公共料金(電気・水道・ガスなど)やスマホ料金、各種サブスク(Amazon Prime、Netflixなど)】にも利用できる点で優れています。
<楽天銀行の口座をお持ちでない方>
楽天銀行デビットカードは、楽天銀行の口座を開設すると一緒に申し込み可能です。(キャッシュカード一体型、手数料は無料)
☆楽天銀行口座の特徴(参考)
・1400万人以上が口座を持つ(ネット銀行最多)
・「コンビニATMの無料利用」が可能(条件:一定以上の預金など満たすこと等)
・アプリやマイページが使いやすい
・セキュリティ対策がしやすい(カードの一時ロック機能など)
上記の通り、最も利用者が多いネット銀行だけあって使い勝手が良いです。
今はまだあまり広がっていない鉄道やバスでのクレジットカードタッチ決済ですが、
使える場所が拡がるのは時間の問題だと思います。
今のうちに、この便利な一枚を用意してみてはいかがでしょうか?
おわり